💡お仕事体験で得られること
運送業のことを学べるとともに、新しい地域貢献のカタチを実感できる
💡この会社のこと
1. 社員一人一人の生活を大切にしている
2. 幅広い年齢層の方が活躍できる
3. 運送業のみならず、新分野に挑戦し、多様なニーズに応えることで社会貢献に寄与している
日本の物流を支える運送業。その存在なしには、日常生活は考えられません。
国土交通省の調べでは、令和2年度、日本国内の貨物運送量は年間約41億トン。そのうちの90%以上は、トラック輸送が担っています。また、平成30年度の物流業界全体の市場規模は29兆円で、そのうちトラック運送事業は全体の約7割を占めています。道さえあればいつでもどこでも荷物を運ぶことができるトラックは、その便利さから「物流の主役」と言っても過言ではないでしょう。
今回紹介するのは、笛吹市に拠点を置く運送会社、早川運輸さんです。今回、仕事内容と仕事に対する思い、障がい者雇用に対する考えについて、社長の早川禮史さんにお話しを伺いました。
何をしている会社なの?
早川運輸は、先々代の早川さんの祖父が事業を始められ、今年で創業47年になります。4トン車はもちろんのこと、小麦などを10トン積めるようなトラックまで36台のトラックを所有しています。
「運送を通じて、生活を支えていきたい。お客様が込めた思いを届けたい」。
早川さんからは、見えない部分で山梨を支える「縁の下の力持ち」としての自信と覚悟を感じました。早川運輸では今日も安全・正確をモットーに、山梨を中心に関東一円から中部・東海地方へ様々な荷物を運送しています。
運送の他にも、排気ガスを無害化する尿素水を改良したエコツーライトの製造・販売やトラックの整備も請け負い、他の運送会社や協力会社の不便を解消しています。
早川運輸ってどんな会社?
早川運輸は人を大切にしています。
「運送による社会貢献はもちろんのこと、自社の周りの人の幸せを追求しています。周りの人とは、社員やお客様はもちろんのこと、そのご家族や大切な人も含みます。そうすることがやがては自社の幸せに繋がります。そういう考え方が大切なのです」。
早川運輸の目指す世界とはどの様なものなのでしょう。それは、1つにはお客様からお預かりした思いを届け、循環させていく幸せに満ちた世界。1つには同じ運送業の仲間と支えあい、ともに幸せを増やしていこうとする世界。
全ての活動が幸福へとつながる会社を日々目指しています。
お仕事のやりがい
何といっても、私たちの生活の根底を支える物流を担っているということが大きなやりがいでしょう。人々の当たり前の日常、その向こうの笑顔のために働くのは素晴らしいことだと思います。また、山梨はもちろんのこと、山梨を飛び出し、日本中を駆け回るスケールの大きな仕事という意味でも、やりがいを感じられるでしょう。
どんな職場なの?
早川運輸では20代後半から70代まで非常に幅広く活躍しています。ドライバーは夜中に出発し、夕方に戻る仕事のため、顔を合わせる機会はなかなかありませんが、顔を合わせれば声を掛け合う仲で、年始には皆で初詣に行くなど、アットホームな雰囲気です。
取材中にも、何名かのドライバーさんが事業所に戻ってこられ、早川さんと明るく気さくにお話をしている様子も見られました。そこから社員さん同士が年齢に関係なく関わる様子が垣間見えました。
また、早川運輸では、一人一人の生活に合わせた働き方が可能です。運送業では、数日家に帰れないことも多い中、毎日必ず家に帰ることができる働き方を提供しています。
障がいに対する考え方
これまでに障がい者雇用実績はないものの、非常に前向きな早川さん。業界全体として働き手は不足しており、障がいを持った方の活躍の場はあるとのこと。
「障がいをひとくくりにして見てしまうのは間違い。一人一人程度も特性も異なります。それを雇う側で勝手に線引きしては可能性を潰してしまうことになります。一人の人間として向き合いたいし、評価したい。『障がいがあるから無理』ではなく、良さを活かしてほしい。自社の事業を存続させ、幸せを届けていくために力を貸してほしい」。
障がいがある方も安心して働き、活躍できる場を増やしていくこと。それがあらゆる人にとっての幸せではないでしょうか。
早川運輸は、早川さんの柔らかく、安心感ある雰囲気に満ちている会社です。「通院・体調不良等の困りごと、社内のバリアフリーは一緒に働く仲間として、しっかり対応します」と心強い言葉もいただきました。
お仕事体験について
主にエコツーライト(尿素水)の製造をお任せしたいとのことです。工程がシンプルなので、働きやすいのだそうです。加えて障がい者雇用施設での製造実績もあるというお墨付き。業務の一端にフォークリフト※を使用することもありますが、そこは柔軟に対応していただけるとのことです。
※早川運輸では、就職後、トラックやフォークリフト等、業務に必要な免許取得のサポート制度が整っています。
実習のスケジュール(エコツーライト(尿素水)製造の場合)
8:30 出社
9:00-12:00 午前の業務(基本的に1人での作業になります)
12:00-13:00 お昼休憩
13:00-17:30 午後の業務 業務内容は午前と同様です
※休憩時間・業務終了時間は、製造状況に応じて変更する場合があります。
やってみ!ポイント!
・お客様の思いに携わり、多くの人の幸せを支える喜びを感じることができる仕事
・実際に障がい者就労支援の現場でも行われている業務なので安心
・運送・製造業を通じ、地域のために働くことができる
早川さんから「運送業に是非携わっていただき、仲間になっていただけたらと思います。一緒に山梨を盛り上げていきましょう」とメッセージをいただきました。
早川運輸は、先に書いたとおり、新しいことに意欲的に取り組む、伸び盛りの企業です。社長の早川さんは、まだ若いのですが、リーダーシップを発揮され、従業員をけん引していく姿が印象的でした。元気な企業を中心に、同心円状に山梨が盛り上がっていけたら素敵なことだと思います。
みなさんも実習を通じて、自分の可能性に挑戦してみませんか。
前向きに仕事をする経験は、きっと財産になると思います。
有限会社 早川運輸
HP:https://hayakawa-unyu.co.jp/
1.従業員
人数:34人(うち男性30人、女性4人) 平均年齢46歳
2.アクセス
本社営業所住所:山梨県笛吹市一宮町新巻516
山梨市駅より7.7㎞ 従業員の交通手段は自家用車と自転車
3.仕事内容
・トラック運送業
・エコツーライトの製造、販売
・マフラーの洗浄
4.求める人物像
・一人でも黙々淡々と、着実に仕事がこなせる人
・身体を動かして働きたい人
・依頼主の代わりに荷物を届けるので、責任をもって仕事ができる人
5.実習内容
エコツーライトの製造のほか、得意不得意に応じて