【誰でも働ける社会へ】株式会社ユニセン

【誰でも働ける社会へ】株式会社ユニセン

💡お仕事体験で得られること

障がいを特別なものにしない社風を体感できる!

💡この会社のこと

  1. リネンサプライを中心に多様な事業を展開
  2. 約40年にわたる障がい者雇用実績!
  3. 障がいの有無や国籍、年齢などに関係なく活躍できる環境

 株式会社ユニセンは、リネンサプライを中心に取り扱う会社です。

 リネンサプライは日本では1960年代に登場しました。ホテルのシーツや病院のユニフォームなどをはじめ幅広い企業にリネン類をレンタルするサービスで、1964年の東京オリンピックなどを機に日本全国に普及しました。日常生活では直接かかわる機会は少ないですが、今の社会を支える大切な仕事です。

 今回紹介するのは、甲府市にある株式会社ユニセンさんです。仕事内容や仕事にかける想い、創業期から約40年続く障がい者雇用について、代表取締役社長の河阪さんにお話しを伺いました。

株式会社ユニセン
代表取締役社長 河阪義光さん

東京都出身。結婚を機に山梨県へ移り住み、2019年に代表取締役社長に就任。就任前に工場内で勤務していたこともあり、従業員さんからはニックネーム感覚で「社長」と呼ばれる。
障がい者雇用のほか、技能実習生の受け入れなどにも積極的に取り組んでいる。

何をしている会社なの?

 株式会社ユニセンは、1986年に創業しました。実は創業前までは鋳造業の会社でしたが、時代の波に合わせてリネンサプライ業に事業転換しました。今では県内外500以上のホテルや病院、飲食店などにサービスを提供しています。

 河阪さんは2006年に代表取締役社長に就任されました。以降、リネンサプライ業に加え、企業主導型保育施設「ひだまりこども園」などの幅広い事業を展開しています。

株式会社ユニセンってどんな会社?

 ひとことで表すと「人種のるつぼ」を実現したかのような会社です。

 本サイト『やってみ』のテーマである障がい者雇用はもちろんのこと、技能実習生も積極的に受け入れており、多種多様な方々が働いています。インタビューを通じて、河阪さんは「障がいの有無や性別、国籍などの違いにとらわれずに活躍してほしい」と何度も話してくれました。また工場内で働く管理職の方にお話しを伺った際も、「“障がい”の難しさを感じることはあまりないですね、それぞれがイキイキと働ける環境です」と話していただきました。

 河阪さんの想いが、社員のみなさんにもしっかり伝わり、文化として根付いていることで、誰もが活躍できる環境が整えられていました。

お仕事のやりがい

 リネンサプライは、必ずしも使う人の顔が見えるお仕事ではありません。特にホテルのシーツなどは、宿泊者様とお会いすることはまずありません。

 ですがシーツがないとホテルが営業できないように、病院や飲食店など、この仕事が無いと成り立たない業種もたくさんあります。リネンサプライを通じて、地域を支える様々な企業を支える陰の立役者の一員になれることは大きなやりがいと言えるでしょう。

病院などで使われる衣類を1着ずつ丁寧に畳んでいきます。

どんな職場なの?

 仕分けの業務では、積極的に声を掛け合いながらお仕事をしていました。また畳む工程では、それぞれが集中して取り組まれていました。

 業務以外では、コロナウイルスがまん延するまでは新年会などを開催していたそうです。
 コロナウイルスの影響でここ数年はできていませんが、部署ごとに時々集まる機会があるそうです。

 ユニセンの特徴は、何と言っても多種多様な方が働いている点でしょう。障がい者雇用では10名の方が働いており、外国人技能実習生の方を含め、外国籍の方が10名以上活躍しています。
 KEIPEが目指す「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」にとても近く感じられました。

 また河阪さんが工場を歩けば「社長~!」とどこからともなく声がしてきて、フレンドリーな時間がはじまります。
 会社全体が立場や役職にとらわれない、居心地の良い距離感に包まれていました。

障がいに対する考え方

業務用の洗濯機は50㎏サイズ(一般家庭の約5-7倍)。

 工場内には背丈以上の洗濯機やアイロンも多くあり、全国では毎年のように不幸な事故も発生しています。そのため河阪さんは「(工場は事故も起こりうる場所)だからこそまずは安全・健康を最優先に、自分を大切にしてほしい」と何度もお話ししてくださいました。

 またどんな仕事であれ、人にはそれぞれの得意/不得意があります。「不得意」にばかり目を向けるのではなく、得意なことを活かしてイキイキと働いてほしいという強い想いが伝わってきました。

 障がいに対する配慮としては、体調不良時や通院時の対応はもちろん、休憩室が整えられていました。工場内では、お仕事をする際に使用する機械の操作盤には作業手順に合わせて番号が振られており、誰もが働きやすい環境を創るための工夫があちこちに見られました。

洗濯機に投入する際に番号を押すと、あとは自動で洗濯されていきます。

お仕事体験について

 主な業務はリネンサプライの洗濯や仕上げです。工場はベッドなどのシーツ類の工場と、看護師さんなどのユニフォーム類の工場に分かれています。いずれの工場でも、大まかに「仕分け・洗濯・畳み」の業務に分かれており、それぞれの体力や特性に合わせたお仕事をしています。

 河阪さんいわく、「真面目で、繰り返しの作業や、やるべきことを淡々と積み重ねることが得意な方にはとても向いている」業務とのことです。また実習中にはすでに障がい者雇用で活躍している方々が指導員としてサポートしてくれる環境も整っています。

 支援学校の生徒さんをはじめ、様々な方の実習を受け入れていることもあり、安心して体験できる環境が整えられていました。

 河阪さんいわく、大切なことは「何が得意で何が不得意かわからないからこそ、まずはやってみること」。やってみることで、はじめて、向いている仕事や好きな仕事に出会うことができるのではないでしょうか。

実習のスケジュール

9:00-12:00 午前のお仕事
12:00-14:00 1時間のお昼休憩(交代制)
13:00-18:15 午後のお仕事(15分の休憩アリ)

※休憩時間・業務終了時間は、変更する場合があります。

やってみ!ポイント!

・「障がいを特別なものにせず、誰もがそこに居ていい社会」を目指す社風が根付いている

・約40年にわたる障がい者雇用の実績

・リネンサプライ業を通じて、地域の企業を支える陰の立役者になれる

 河阪さんから「やってみたからこそわかることもたくさんあります。まずは一度見に来て、実習を通じて一緒に働いてみましょう。」とメッセージをいただきました。

 ユニセンは、障がいの有無や性別、国籍などの違いにとらわれずに活躍できる会社です。「誰もが働きやすく、イキイキと暮らせる社会を山梨から創っていきたい」という熱い想いを持つ河阪さんと、それを支え、活躍する従業員のみなさん。

 みなさんも実習を通じて、自分の可能性に挑戦してみませんか。
 やってみた先にある発見は、きっと財産になると思います。


企業情報

株式会社ユニセン

所在地    山梨県甲府市青葉町14-22
従業員数   160名(男性30名/女性130名 うち障がい者雇用10名)
事業内容   リネンサプライ事業 ほか
業務内容   クリーニング(仕分け、洗濯、畳み)ほか
求める人物像 ・同じ工程の作業を淡々と積み重ねることができる人
       ・細やかな点まで気配りができる人
       ・お客様の喜びを思い浮かべながら、責任をもって仕事ができる人

株式会社ユニセンのホームページはこちらから